コンサルティングは、高い報酬をいただく以上の価値を提供しなければならないプレッシャーが掛かる職業の一つです
40代で現役コンサルタントのさぽふるです
コンサルファーム は2社目で、通算 15年働いています
コンサルタントはクライアントの変革を加速させ、経営に影響を与える役割がある人ですので、社会における影響力も大きい仕事といえます
日頃からプレッシャーを強く感じているコンサルタントが多いことも事実です
コンサルタントが最もプレッシャーを感じる時は、いつでしょうか?
コンサルタントが断トツでプレッシャーを感じる時、それは、
クライアントに数字を出すときです
まず事実は、コンサルタントは経営の当事者ではないということです
コンサルタントが、クライアント企業に代わって決断することはないのです
コンサルができることは、最善の選択肢を提示することまでです
決断する人は常にクライアントとなります
コンサルタントは決断しないので、決めるという点では重圧は高くないのです
コンサルタントはロジカル思考のスペシャリストですから、クライアントからの評価に責任の重圧は感じます
ロジカルシンキングへはプレッシャーは高いでしょうか?
さぽふるは、極度なプレッシャーを感じる必要はないと考えます
なぜなら、
いかにロジックが精緻で、他人からの反論の隙がなかったとしても、それは「その人の個人の考え」です
人の考えが正しい、過っていると、誰であろうと判断することは絶対にできないのです
つまり、コンサルタントからの提案は、その妥当性の説明は尽くせますが、出した案が正解だとは絶対にいえないのです
正解がないものは気楽ですよね
正しいと信じた結論の根拠について説明責任を果たせば、役割を果たしたことになるからです
したがって、ロジカルシンキングに対して大きなプレッシャーを感じる必要はないのです
一方で、言い訳ができないもの
言い訳が一切できないものがあります
それが数字です
数字を出すときは、この数字を出すのは一生に一度しか無いという覚悟が必要です
これが、コンサルが重圧に晒される原因です
数字は絶対に間違いが許されないという重圧があります
例えば、クライアントの社内データからのインサイトを語る場面です
仮に出した数字や集計に違和感があれば、クライアントは一瞬で、その間違いを指摘します
計算ミスとは軽くいえない緊張感が走り、冷汗が止まらなくなるでしょう
そして、一つの数字のミスが提言全体に対する信頼への致命的なダメージとなります
厳しいです
間違いが絶対にできないというタスクを、一人で担うのは厳しすぎますね
ですので、
さぽふるからの提案は、
数字を出すときに一人で背負わない
上位者と責任を分け合う
です
数字をクライアントに出すとき、その推計の根拠、数式や集計方法などは、必ず上位者の第三者の確認を入れること
上位者を入れることで結果責任は上位者に移り、実施者は遂行の責任を果たすという、責任の分界点ができます
クライアントに出す前にミスが発見できれば、間違いが見つかったとしても、提示前に発見できて良かったとなります
コンサルタントが身命を賭す覚悟が必要な瞬間は、クライアントに数字を出すときです
出し直しは2度とないと考えて、提出する必要があります
数字が間違っていても、命を取られることは無いのですが、身を削られるような思いをします
間違いが許されないプレッシャーを背負っているコンサルタントへ、その重圧を上司や仲間と分け合い、一人で抱えないで!
と伝えたいです
日々の重圧から解放されて、新しいことを、
さぁ、はじめましょう!
運営者:さぽふる
さぽふる
<プロフィール>
✔ 40代 現役コンサルタント
✔ コンサルファーム 通算15年 (2社)
✔ 大手事業会社(2社)
✔ スタートアップ ベンチャー企業(1社)
✔ 4回の転職経験
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