コンサルファーム通算15年
40代で現役コンサルタントのさぽふるです
コンサルティングファームには、個性の強い人が集まっています
お互いの意見が間違いだと指摘し合うことが多くあります
みんなで共に成長し、クライアントや社会で成果を創出するために、コンサルタントは集まっているのですから、一つでも多くの意見を、全員が安心して表現できるように組織が運用されています
コンサルファームで実践している
「心理的安全性」の作り方をさぽふるが提案します
心理的安全性の作り方(3つ)
1.前提となる目標を一致させておく
2.OBゾーンを規定する
3.人によって意見を変えない
心理的安全性が高い状態とは、意見の対立を恐れずに発言できる状態です
なぜ、誰もが対立を恐れずに発言ができるのでしょうか?
それは、
お互いが目指している目標が一致して、共有されているからです
目標には「組織」と「個人」があり、それぞれで共通の価値観を持って意見を出します
(1)クライアントが目指す目標の共有
共通の価値観です
会議では、個人の意見の良し悪しを判断しているのではなく、顧客にとって価値があるかという1点で判断し、それぞれの意見を吟味します
意見が対立していても、決して個人批判とならないのは、チームが目指している到達点が一致しているからです
(2)コンサルタントが目指す価値観の一致
意見と意見が対立し、一方の意見が却下なされたとします
この時、採用された人だけでなく、却下された人も満足します
学習の満足感です
自分のプライドよりも、他人から指摘され、新しい考え方に気づいた喜びが勝る感覚です
意見が採用されることよりも、成長への喜び、気づきへの感謝が大きいのです
次はもっと考えてきて、成長した自分を見せて、貢献したいというモチベーションが高まります
心理的安全性の下地には、全員の学習意欲が高いという信頼関係があるのです
目標は一致していても、自分の意見を出すことの躊躇がゼロにはなりません
経験が浅いメンバーや、他職種から転職したばかりのメンバーは、最初の一歩が踏み出せずに固まってしまう場合があります
このときに伝えることがOBゾーンです
例えば、「人格の否定」の意見はOB、「クライアントに不利益になること」はOBと規定します
OBの範囲に入らない意見はであれば、何を言っても大丈夫ですと伝えます
逆に、論点に沿った意見を求めるというように、正解の範囲を絞ったときと比較していかがでしょうか?
ダントツに発言しやすいでしょう!
論点に沿った意見と言われると、自分の意見が「無能」と思われたくないと、守りの心理が強くなり、萎縮してしまいます
OB以外なら、論点とズレたことを言っても大丈夫です、ということを伝えるために、OBを規定するのです
最後に、大事にしている価値観があります
それは、人によって意見を変えないということです
クライアントの役員に対して、耳の痛いことを伝えなければならない場面があります
ネガティブな意見を伝えるときでも、堂々と伝えることが求められます
同じように、
社内での会議においても、上長だから先輩だから、逆にメンバーだから後輩だからといって、人や立場によって意見や評価を変えないという気概が必要です
常に客観的に、誰からの意見を公平に吸収し、目標に向かって進んでいくという価値感が重要です
まとめ
「心理的安全性」を作るためにコンサルタントが実践している方法
1.前提となる目標を一致させておく
2.OBゾーンを規定する
3.人によって意見を変えない
を提案します
あなたが働きやすく、保有する能力を最大限に発揮するために「心理的安全性」の高い環境を整えてください
さぁ、はじめましょう!
能力を最大限に活かしましょう!
運営者:さぽふる
さぽふる
<プロフィール>
✔ 40代 現役コンサルタント
✔ コンサルファーム 通算15年 (2社)
✔ 大手事業会社(2社)
✔ スタートアップ ベンチャー企業(1社)
✔ 4回の転職経験
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