東証プライム上場企業からベンチャー企業へ転職するって、どうなの?
さぽふるは、
2年前に大手企業からスタートアップベンチャーへ転職しました
正直な感想です
もし、あなたが大手企業の管理職で働いていて、これからベンチャーへの転職を考えているとすれば、これまでの価値観が破壊されるほどのインパクトがあると覚悟した方がよいと思います
当然、受け入れるベンチャー企業の制度等の状況によって程度に差はありますが、大手企業からベンチャーへの転職したときのインパクトを共有します
大手企業からベンチャー企業へ転職して、破壊した価値観
1.やりたければ全て自分でやる
2.前例がないのが当たり前
3.仕事は創るもの
ベンチャーには、必要以上の余剰人員はいません
あなたが新しい事業を進めたいと思いベンチャーへ転職したならば、新規事業の企画はもちろん、最初の顧客を獲得する飛び込み営業、訪問アポイントを取得するためのテレアポ、提案から契約までの資料作成、販売実績が軌道に乗るまでの全てを自分でやるということです
顧客の基盤がないスタートアップベンチャーでは、手を挙げた人がアポイントを取って、顧客を訪問し、案件を獲得するのは当然のことです
しかし、大手企業に勤務した経験者、とくに管理職として部下を持っていた人にとっては、これだけでも一定のインパクトがあると思います
当然、大企業よりも意思決定の幅が格段に広がるという自由は手に入ります
これまで
大企業の組織の中の歯車の一つとして動いていた人は、歯車からはずれて、自らにエンジンとタイヤを取りつけて、一人で走り出す感覚が求められます
大企業で新しい事業やサービスを立ち上げてきた人は、ベンチャー企業の決裁の早さに驚くことがあるはずです
大企業であれば、複数部門(例えば法務、財務、流通部門など)の各役員の決裁がなければ、企画を進めるための予算、リソースを使うことができず、事業のスタートすら切れずに時が経過することがあると思います
ようやく審議に進んだとしても、前例主義の壁が立ちはだかり、決裁を得るときに苦労します
前例がない事業を進めるということは、そもそも市場がないです
市場規模などを推計したとしても、出した数字は突っ込みどころが満載です
しかし、大企業の審議では必ず通るプロセスで、担当者の意気込みだけで承認が出されることはなく、数字をこねくり回し、審議を重ねた結果、角の取れた企画が決裁されます
結果、前例のある既存事業に、少し改善を加えた程度の企画が実行されることになります
一方、
ベンチャー企業は前例がないのが当たり前なので、見込み顧客が確かに存在していて、アイデアの可能性に賛同する人を社内で数名を味方につければ、驚くほど、容易に物事を進めることができます
つまり、
担当者が本気でいけると宣言し、本気の気概があれば進めよう!と決裁されることが、しばしばあるのです
複数部門の専門家が、重箱の隅までつついて審議した事業を進めていた大企業出身の人は、一気に自分の責任の大きさに揺れ動くことでしょう
ベンチャー企業では、事業として黒字で収益化して、安定成長に入った事業をを担当している一部の人を除き、基本的には毎日決まった仕事が割り振られるワークスタイルはありません
企業内には課題が、そこら辺にたくさん転がっているので、誰かが拾って、自ら対応していくことが求められます
ボールを拾うために方向を予測して自ら走る、また飛んだ方向に走り、自らが動くことで仕事が創られていくのです
職務範囲が決められていて、オフィスに行ったら固定された業務がある大企業とは異なり、日々変化する中で優先度の高い課題を拾う姿勢が、ベンチャー企業では必須となります
まとめ
大手企業からベンチャー企業へ転職することは他国に移住するくらいの覚悟で挑戦することが必要です
とくに大手企業の管理職で、自ら動く感覚を失っている人がベンチャー企業に転職すると、これまでの価値観が崩れるかも知れません
それでも一度、挑戦したいという方もいるでしょう
一つ一つの決断を楽しんでほしいです
でもさぽふるは、転職を決める前に、
自分のキャリアを相談できる専門家と話をすることを提案します
さぁ、はじめましょう!
運営者 さぽふる
さぽふる
<プロフィール>
✔ 40代 現役コンサルタント
✔ コンサルファーム 通算15年 (2社)
✔ 大手事業会社(2社)
✔ スタートアップ ベンチャー企業(1社)
✔ 4回の転職経験
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